動画編集に必要なものって何？｜機材やツールをまとめて紹介

「動画編集の仕事に必要なものって何？」
「どんな編集ソフトがおすすめなの？」

副業ブームやリモートワーク増加の影響もあり、最近では動画編集の仕事を始める人が増えてきていますが、実際に自分が始めようと思うと、必要なものが何か疑問に思う方もいるでしょう。

そこで今回この記事では、

• 動画編集の仕事内容
• 動画編集をするときに必要になるもの
• おすすめの編集ソフト

などを、これから動画編集に初めて触れる初心者の方向けに紹介・解説していきますよ。

ぜひこの記事を最後まで読んで、動画編集の仕事を始められる環境を整えましょう！

動画編集の仕事内容

まず最初は、仕事の流れのイメージをつかめるように動画編集の仕事内容について簡単にご紹介していきます。

副業やフリーランスで仕事をする場合、動画編集の仕事は「案件への応募、採用」→「編集作業」→「納品（必要があれば修正）」といった3つのステップに分けられます。

また案件はクラウドソーシングを利用して獲得することが多く、多くの動画編集者はクラウドワークスやランサーズといった有名サービスを利用しています。

またクラウドソーシングでの多くの案件に求められる編集スキルとしては、

• 渡された動画素材のカット
• テロップやBGMの挿入

といった基本的な作業が多く、モーショングラフィックスなどの専門的な知識やセンスが必要になる技術は高単価の案件に挑戦しない限り求められにくいので、初心者の方でも引き受けられる案件が多くあることもクラウドソーシングを利用する一つの理由となるでしょう。

そして編集作業が終わったら納品をするのですが、動画編集は発注者と受注者間のイメージの乖離が起こりやすく、修正を要求されることもしばしばあるので、作業前にクライアントと完成のイメージをすり合わせることも大事ですよ。

動画編集に必要なもの

それではここからは、動画編集の仕事をする際に必要になる3つのものを詳しくご紹介していきます。

実際に仕事を始める前に必要なものを確認しておくことで、スムーズに動画編集を始められるのでぜひチェックしてみてください。

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

パソコン

まず1つ目は、「パソコン」です。

パソコンは最優先で用意しておくべき機材であり、パソコンがなければ動画編集をすることは難しいです。

また、動画編集は負荷が高い作業であることから低スペックのパソコンだと処理落ちやフリーズしやすいので、

• 【CPU】：Core i5以上
• 【メモリ】：8GB以上
• 【ストレージ】：SSD

といったような、動画編集に必要最低限のスペック以上のパソコンを用意するようにしましょう。

なお、使用する編集ソフトによってはグラフィックボードが必要になる場合もあるので、必要に応じて最適な環境を構築してみてください。

インターネット環境

次に2つ目は、「インターネット環境」です。

動画編集の仕事は一人で完結するものではなくクライアントとのやり取りをする必要があるため、インターネット環境が必要になります。

しかしほとんどの場合はすでにインターネット環境が整っていると思うので、回線速度に不満がなければ新たに準備する必要はないでしょう。

また、外出先のフリーWi-Fiを使うことに抵抗がある方や移動する時間が多い方は、ポケットWi-Fiを契約するのもおすすめですよ。

スマートフォン

最後に3つ目は、「スマートフォン」です。

というのも、クライアントとの連絡手段としてはもちろんのこと、簡単な編集作業ならスマートフォンで完結できるため。

また副業の場合は通勤時間や休憩時間も有効に使いたい方も多いと思うので、そういったスキマ時間に作業するためにもスマートフォンが必要といえるでしょう。

なお、iPhoneでもandroidでも動画編集アプリは数多くあるので、動画編集用の端末を新しく用意する必要はないですよ。

動画編集に必要なソフト

前章では動画編集に必要な機材をご紹介しましたが、続いては動画編集の核である編集ソフトのおすすめを3種類ご紹介していきます。

編集ソフトは種類が多くてどれを選べばいいのか迷っている方も多いと思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

それでは順番に解説していきます。

Adobe Premiere Pro

まず1つ目のおすすめソフトは、「Adobe Premiere Pro」です。

Adobe Premiere Proは、Photoshopやillustratorなどのソフトで有名なAdobe社が提供している動画編集ソフトであり、プロのクリエイターも多く利用している人気のソフト。

このソフトの最大の特徴には直感的に編集ができることが挙げられ、シンプルな操作でありながら高クオリティな編集を実現できます。

それに加え、多種多様なファイルに対応していることも大きな魅力で、一眼レフやGoProなどはもちろんのこと、スマートフォンで撮影した映像ファイルも変換なしで編集を始められるんです。

また、他のAdobeソフトと連携して編集を進めることができるので、これまでのAdobe製品を使ったことがある方はより使いやすいソフトといえるでしょう。

◇Adobe Premiere Proの詳細情報

DAVINCI RESOLVE

次に2つ目のおすすめソフトは、「DAVINCI RESOLVE」です。

海外でも人気の編集ソフトであるDAVINCI RESOLVEは、無料でありながら数多くの機能が利用できることが魅力で、

• Ultra HDまでの解像度ビデオを編集可能
• 60fpsまでのビデオを編集可能
• ほぼ制限のないカラーや音声の編集

などを無料で利用できる優れものです。

しかし機能が充実しているがために初心者には扱いづらいソフトでもあるので、このソフトを使いたい場合は書籍などを勉強するのがおすすめですよ。

またDAVINCI RESOLVEを編集することに特化したキーボードも販売されているので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。

◇DAVINCI RESOLVEの詳細情報

AviUtl

最後に3つ目のおすすめソフトは、「AviUtl」です。

AviUtlは、初版が日本で23年前に公開された無料の動画編集ソフトであり、プラグインによる拡張性の高さから多くの動画編集者に指示され続けているソフト。

また編集操作も複雑なものが少ないため、初心者でもある程度使いこなせることはうれしいポイントといえるでしょう。

さらに、23年前と動画編集ソフトとしてはかなり昔から存在しているためソフトに関する情報が多く、困ったことがあっても大抵のことはネットで検索すれば解決できますよ。

ただし対応しているOSがWindowsのみなので、MacやLinuxを利用している方は注意してくださいね。

◇AviUtlの詳細情報

Youtuberに必要なものは？

前章までは動画編集に必要なものをご紹介してきましたが、中には動画編集だけでなくYoutuberになりたいと考えている方もいるでしょう。

そこでここでは、編集環境以外にYoutuberに必要なものをご紹介していくので、Youtuberに興味がある方はぜひ確認してください。

それではさっそく見ていきましょう。

カメラ

まず1つ目は、「カメラ」です。

カメラはYoutuberとして活動するには必要不可欠な撮影機材で、室内であれば一眼レフカメラ、室外であればGoProなど、用途に合わせて適切なものを用意するのが理想です。

また最近ではスマートフォンのカメラでも高性能なものが増えてきているので、本格的にYoutuberを始めるまではスマートフォンで代用するのも選択肢としてはアリでしょう。

SDカード

次に2つ目は、「SDカード」です。

SDカードは映像データを保存するために必要になるメモリーであり、一眼レフの撮影データは容量が大きくなりがちなので、できるだけ大容量のものを用意しておくのがおすすめですよ。

なおSDカードを選ぶ際は容量だけでなく、データの書き込み速度の指標である「ビデオスピードクラス」も意識することが大事で、Youtuberの場合はビデオスピードクラスV30以上のSDカードを選ぶとストレスフリーに使えるでしょう。

三脚

次に3つ目は、「三脚」です。

カメラを固定する役割がある三脚は、商品紹介動画や解説動画などの画に動きが少ない動画を撮影する際に重宝されるので、室内で多く撮影する予定の方は三脚を用意しておくと良いでしょう。

また近年では、Youtuberにはありがたいスタビライザー機能付きの小さめの三脚も多く販売されているので、外でセルカ棒のように撮影したい場合は小さめの三脚がおすすめ。

照明

次に4つ目は、「照明」です。

照明は撮影対象をきれいに映すために役立ち、三脚に取り付けてカメラの周りから光を当てられる円型の照明もあるので、実写動画を撮影するYoutuberなら必要な機材です。

そのなかでもとくに、メイクやスキンケアなどの美容動画、暗い室内で撮影をする場合には、光の強い照明を用意しておくと良いでしょう。

マイク

最後に5つ目は、「マイク」です。

マイクは必要な音声を拾ったり雑音を消してくれる役割があり、一眼レフカメラなどには高性能なマイクが搭載されていることもあります。

しかしスマートフォンのマイクでは雑音まで拾いがちなので、スマートフォンで撮影をしている場合はマイクを用意するのがおすすめですよ。

また、ゲーム実況動画やＡＳＭＲ動画を投稿しようと考えている方はマイクの性能にこだわると良いでしょう。

動画編集に資格は必要？

これから動画編集を始める人のなかには、「動画編集って難しそうだし、専門の資格とか必要になるのかな？」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

まず最初に結論からお伝えすると、「動画編集に特別な資格が必要になることはない」です。

そのため、クラウドソーシングなどを利用することで誰でも案件の受注を始めることができますよ。

しかしそうは言っても、動画編集は未経験や初心者の状態でできるほど簡単な作業ではないので、書籍やスクール、通信講座などである程度の編集スキルを身に付けてから案件の受注をするとスムーズに収入を得られるでしょう。

また、どうしても映像系の資格がほしい場合は「CGクリエイター検定」というものがありますが、これは2DCG、3DCGのデザインに関する資格なので動画編集の仕事にはあまり役立たないことは頭に入れておきましょう。

動画編集に向いている人の特徴

動画編集に向いている人の特徴は大きく以下の3つが挙げられます。

長時間集中して作業ができるひと

動画編集は1、2時間で終わるものもあれば1本の動画に10時間以上かかるものもあるため、集中力を維持することが重要な仕事です。

また動画の前半と後半でクオリティの差が出てしまうことを防ぐためにも最後までやり遂げられる集中力は必要になります。

コミュニケーション能力が高いひと

動画編集は1人でおこなうものだと思いがちですが、副業やフリーランスの場合はクライアントからの依頼で仕事をするため、指示の確認やイメージのすり合わせをするためにコミュニケーションを円滑にできる必要があります。

普段から動画をよく見るひと

自分が持っている編集技術や知識、センスのみで動画編集をしようとすると同じような動画になりやすく、改善点も見つかりにくいです。

そのため普段からいろいろな動画をよく見る人は編集者視点での発見が多く、自分の編集がレベルアップしやすいでしょう。

動画編集に向いていない人の特徴

動画編集に向いていない人の特徴も先ほどと同様に大きく以下の3つの特徴が挙げられます。

スケジュール管理ができないひと

動画編集の依頼は複数本の動画をまとめて依頼されることもあり、自分で作業のペース配分ができないと納期までに納品することができません。

また、納期を自分で設定する場合にもスケジュール管理が上手くないとクライアントに迷惑がかかる場合があります。

そもそも動画や音楽に興味を持っていないひと

興味を持っていないことを仕事にするのは難易度が高く、普段から動画や音楽と距離がある生活をしている場合は、いきなり動画編集の仕事をすることは難しいでしょう。

色やデザインのセンスがないひと

動画編集は勉強すればある程度の動画はつくれるようになりますが、色やデザインに関するセンスがない方の場合は高クオリティな動画をつくることは難しいでしょう。

しかし努力で改善する部分もあるので、センスがなくても動画編集が好きな場合は諦めないことが大事ですよ。

まとめ

今回この記事では、動画編集に必要なものについて詳しく紹介・解説していきましたが、いかがでしたか？

最後にもう一度、動画編集に必要な機材とおすすめの編集ソフトをまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。

ぜひこの記事を参考に動画編集の仕事に必要なものを揃えて、いつでも仕事開始できる準備を整えましょう！