YouTuberを目指していたり副業収入を得ようとして動画編集に興味を持ち始めた方の中には、本で動画編集の勉強をしたいと考える方もいるでしょう。
しかしいざ勉強を始めようと思うと、
「動画編集の本は種類が多くて、どうやって選べばいいのかわからない…。」
「動画編集の勉強におすすめの本ってあるの?」
などの疑問が出てきて、なかなか勉強のスタートを切れないこともあるのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、
- 本で動画編集を学ぶメリットとデメリット
- 正しい動画編集本の選び方
- 動画編集の勉強におすすめの本8選
などを初心者の方でも理解しやすいように丁寧に紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで、自分に合った本を見つけて独学で動画編集技術を身に付けましょう!
動画編集を本で学ぶメリット
動画編集を学ぶ方法には、「本」のほかにも「動画」や「通信講座」などさまざまな方法がありますが、本で勉強すること自体について詳しく考えた経験がある方は少ないのではないでしょうか。
動画編集を本で学ぶメリットには大きく分けて、
- 時間や場所を選ばず好きな時に学べる
- 独学で学べる
- 本の内容をその場で実践しながら勉強ができる
といった3つが挙げられます。ひとずつ詳しく見ていきましょう。
時間や場所を選ばず好きな時に学べる
まず最初は「時間や場所を選ばず好きな時に学べること」について。
本での勉強は基本的にいつでもどこでも始めることができ、社会人であれば通勤時間や昼休みのちょっとした空き時間などに手軽に勉強を始められるため、忙しい人ほど効率よく学べる方法といえます。
また本での勉強に必要なものは本1冊のみなので、他の勉強法にある「動画を検索する手間」や「講座のサイトにアクセスする手間」などがないことから、やる気が出た時にスムーズに勉強を開始できることも大きなメリットです。
独学で学べる
次に「独学で学べること」について。
本での勉強は自分1人で完結できる方法であるため、初心者の方はゆっくり勉強したり上級者の方はスピーディーに勉強するなど、自分のペースで学習速度を決められます。
そのため、通信講座などでよくある「講師の説明速度についていこうと必死になって深い学習ができなくなる」といった心配もありません。
また動画学習であっても誰かの説明を聞きながら勉強することになるため、静かに1人で勉強した方が集中できる場合にも本での勉強がおすすめですよ。
本の内容をその場で実践しながら勉強できる
最後に「本の内容をその場で実践しながら勉強ができること」について。
本での勉強は、内容をインプットすると同時にアウトプットをおこなえる点が大きなメリットであり、本を読みながらその内容をスマホやパソコンで実際に動かすことができます。
そのため学習の振り返りが必要になる場面も少なくなり、勉強時間を短縮させることも期待できます。
とくに初心者の場合は最初は分からないことだらけになりがちなので、インプットとアウトプットをセットでおこなって一つずつ編集技術を身に付ける体験がモチベーション維持にも繋がるでしょう。
動画編集を本で学ぶデメリット
動画編集を本で学ぶデメリットは大きく分けて、「疑問が出ても解決しにくいこと」や「文字だけだと理解しにくいこと」といったものが挙げられます。
疑問が出ても解決しにくいこと
まずは「疑問が出ても解決しにくいこと」について。
先ほどのメリットでご紹介したように本での勉強は基本的に独学であるため、もし分からないことがあっても誰かに質問できる環境が整っていません。
そのため、ネットで検索したり本を何度も読み返したりして疑問を解決する必要があり、疑問が多く出てくる方にとっては、本での勉強が非効率な勉強方法になってしまう場合もあります。
文字だけだと理解しにくいこと
次に「文字だけだと理解しにくいこと」について。
動画編集自体は動きのある作業ですが、書籍には動きがなく文章が多いため、文字だけの説明では理解できない場面も多く出てきます。
また、決められたページに内容をまとめる都合上、初心者には必要となる情報がカットされている場合もあるんです。
そのため、文章読解能力に自信がない方が本のみで動画編集の勉強をしようと思うと、時間がかかるだけでなくモチベーションの低下にもつながる恐れがありますよ。
このように、本での学習にはメリットもデメリットも存在するので、しっかり比較したうえで本を利用した勉強をするかどうか判断してみてくださいね。
動画編集の本の選び方
動画編集を学べる本を探していると、種類が多すぎてどの本を選べばいいのか分からなくなっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、動画編集の本を選ぶ際にチェックしておきたい3つのポイントを詳しく解説していきますよ。
それでは順番に詳しくチェックしていきましょう。
自分が利用するソフトが対応しているか
まず1つ目のポイントは、「自分が利用するソフトが対応しているか」です。
というのも動画編集ソフトの種類はとても多く、人気のソフトだけでも20種類以上あり、一つのソフトの解説に特化していない本であったとしても、自分が知りたい内容が書かれていない場合もあるため。
そのため、特定のソフトを解説している本を選ぶときにはもちろんのこと、幅広い編集技術を扱う本を選ぶ際にも自分が利用するソフトが対応しているか必ずチェックすることで、時間とお金を無駄にすることを防げるでしょう。
いつ出版された本なのか
次に2つ目のポイントは、「いつ出版された本なのか」です。
動画編集は現在進行形で技術や知識が更新され続けているジャンルであることから、最新の情報が記載された本を選ぶことがスキル習得への近道。
そのため、ただ有名だからという理由で本を選んでしまうと本の内容すべてを活かすことができなかったり、改善点の多い編集技術を身に付けることになってしまうケースもあるので、できるだけ最近出版された本を選ぶことが大事ですよ。
自分に適した難易度の解説か
最後に3つ目のポイントは、「自分に適した難易度の解説か」です。
これはとくに初心者の方が気を付けるべきポイントなのですが、高度な編集技術を身に付けたいからといって最初から難しい内容の本を選ぶと、内容が何もわからずに動画編集を諦めてしまうことがよくあります。
そのため客観的に自分の実力を判断して、現在のレベルですぐに理解できるような本を選ぶことがおすすめですよ。
また初心者の場合は文字が多い本だと理解しづらいため、イラストや図解の多い本を選ぶのも良いでしょう。
動画編集を学ぶためにおすすめの本8選
前章では動画編集本の選び方を解説しましたが、「選び方は分かったけど、実際どんな本がおすすめなのか知りたい!」という方もいますよね。
そこでここでは、
- 口コミ評価が高い
- 初心者でも分かりやすい内容
- 手に取りやすい価格
といった基準で厳選したおすすめの動画編集本を8冊ご紹介していくので、ぜひ自分に合った本を見つけてみてください。
それではさっそく見ていきましょう。
新版 映像制作ハンドブック
価格 | 2,090円 |
出版年 | 2014年 |
URL | http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=6068 |
まず1つ目の本は、「新版 映像制作ハンドブック」です。
この本は動画編集だけでなく映像制作全般の基礎知識が詰め込まれた本であり、撮影から編集、納品といった多くの内容を1冊で学べることが特徴。
具体的な内容としては、
- 撮影:画面サイズやカメラワーク、撮影機材について
- 素材制作:CGや画像合成について
- 編集:技法や音によるカッティングについて
といったことが詳しく記載されているので、具体的な技術の前に映像制作の基礎を固めておきたい方にはぴったりの本といえるでしょう。
図解だからわかりやすい映像編集の教科書
価格 | 2,000円 |
出版年 | 2007年 |
URL | https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=1654 |
次に2つ目の本は、「図解だからわかりやすい映像編集の教科書」です。
こちらは出版が2007年と少し古いものにはなりますが、映像の専門学校で習うような基礎知識を図解でまとめて学習できるため、初心者の方が選ぶ最初の1冊に最適といえます。
しかし基礎的な内容だけではなく、
・時間操作や場面転換
・BGMや効果音の詳しい解説
・素材の組み立て方
といった実際の編集時に役立つテクニックも解説されているので、この本の内容を完璧にしておけば動画編集初心者からは抜け出せるでしょう。
仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法
価格 | 1,800円 |
出版年 | 2015年 |
URL | https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798141640 |
次に3つ目の本は、「仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法」です。
この本は、YouTubeを中心とした動画配信サービスをビジネス目的で利用したい方に向けて、「ビジネスシーンでの動画の使われ方」と「動画撮影・編集方法」の2つの大きな柱から動画術を学べる1冊になっています。
また口コミ評価では、
「実践的な内容が多くて参考になりました」
「動画マーケティングを身近に感じられるようになった」
などの意見が見受けられたので、動画編集をビジネスライクに捉えている方におすすめの本といえるでしょう。
改訂 Youtube 成功の実践法則60
価格 | 1,580円 |
出版年 | 2018年 |
URL | http://www.sotechsha.co.jp/pc/html/1204.html |
次に4つ目の本は、「改訂 Youtube 成功の実践法則60」です。
YouTubeの入門書としての人気があるこの本では、ただ単に動画の制作方法を解説するのではなく、「再生される動画」をつくるために知っておきたいことが詰まっていることが特徴なので、YouTuberとして活動していきたいと考えている方におすすめ。
また副業で動画編集をする場合でも、自分が編集した動画の再生回数が多ければ依頼が継続しやすくなるため、副収入の増加にも役立つでしょう。
AviUtl 動画編集 実践ガイドブック
価格 | 2,380円 |
出版年 | 2018年 |
URL | https://gihyo.jp/book/2018/978-4-7741-9625-1 |
次に5つ目の本は、「AviUtl 動画編集 実践ガイドブック」です。
こちらの書籍は、フリーの動画編集ソフトである「AviUtl」について、インストールの仕方から実践的な編集テクニックまでの幅広い内容を網羅している1冊。
また内容が小さなセクションに分かれているため、初心者の方や勉強時間を確保しにくい方でも利用しやすい、といったメリットもありますよ。
そして、通常の動画編集に加えてゲーム実況動画の作り方まで解説されているので、ゲーム実況に興味がある方にもおすすめといえるでしょう。
プロが教える!Premiere Proデジタル映像編集講座 CC対応
価格 | 2,980円 |
出版年 | 2018年 |
URL | http://www.sotechsha.co.jp/pc/html/1200.htm |
次に6つ目の本は、「プロが教える!Premiere Proデジタル映像編集講座 CC対応」です。
こちらの本は、Photoshopなどで有名なAdobe社が提供している動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の使い方をわかりやすく解説している1冊であり、プロの映像クリエイターと遜色ない動画編集技術の習得が期待できます。
またこの本にはサンプルファイルが付属しているため、まずは本を読みながらサンプル動画の真似をした編集をすることで、初心者の場合でも編集のイメージがつかみやすいこともうれしいポイントの一つです。
プロが教える! iPhone 動画撮影 & iMovie 編集講座
価格 | 1,780円 |
出版年 | 2018年 |
URL | http://www.sotechsha.co.jp/pc/html/1228.htm |
次に7つ目の本は、「プロが教える! iPhone 動画撮影 & iMovie 編集講座」です。
こちらは、iPhoneでの動画撮影とアップルが提供している動画編集ソフト「iMovie」での編集方法が解説された本であり、スマホ一台で撮影・編集を完結するスキルを身に付けることができます。
具体的な内容としては、
- スマホのカメラで動画を撮るコツ
- 映像制作のプロによる演出のノウハウ
- 動画をYouTubeに公開する方法
などがあるので、動画編集に興味はあるけれど本格的なものには手が出しづらい方にはとくにおすすめといえるでしょう。
DAVINCI RESOLVE デジタル映像編集 パーフェクトマニュアル
価格 | 3,800円 |
出版年 | 2019年 |
URL | http://www.sotechsha.jp/pc/html/1236.htm |
最後に8つ目の本は、「DAVINCI RESOLVE デジタル映像編集 パーフェクトマニュアル」です。
こちらの書籍は、無料で高機能な動画編集ソフトとして人気な「DAVINCI RESOLVE」の使い方をマスターするために執筆された本であり、未経験からでも段階的に使い方を学習できることが特徴。
またDAVINCI RESOLVEは、「エディット」や「Fusion」、「Fairlight」など、機能ごとにページが分かれていることが特徴的で、それぞれの機能を使いこなすことに苦労するケースが多いですが、この本ではそれぞれのページの機能を細かく解説されているので、DAVINCI RESOLVEを使い始める方にとっては手放せない1冊になるでしょう。
動画編集の本を使ったおすすめの勉強方法
前章ではおすすめの動画編集本をご紹介しましたが、実際に本を使って勉強をする際に知っておきたい勉強方法がいくつかあるんです。
そこでこの章では、本を使ってさらに効率よく勉強するためにおすすめの勉強方法をいくつかご紹介していきますよ。
読むだけではなく実際に手を動かして勉強する
まず1つ目の勉強方法は、「読むだけではなく実際に手を動かして勉強する」こと。
記事上部でも少し触れましたが、本を使った勉強はインプットとアウトプットを同時におこないやすいため、読むだけの勉強はもったいないんです。
そのため編集方法の具体的な説明や細かなテクニックの解説などは、本を読みながら同時にスマホやパソコン上で実践しながら学習するのがおすすめですよ。
自分の理想に近い動画編集をよく見る
次に2つ目の勉強方法は、「自分の理想に近い動画編集をよく見る」こと。
書籍のみでの勉強は、どうしても編集のイメージが掴みにくかったり記憶に残りにくい特徴があります。
そのことから、定期的に自分の理想に近い編集がされた動画を見ることで、本での学習効果を高めることが期待できるでしょう。
以上2つのように、本での学習は「本の内容プラスα」の方法で勉強に取り組むと効率よく動画編集のスキルアップを目指せるので、ぜひ勉強を始める際は意識してみてくださいね。
まとめ
今回この記事では動画編集の本について紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、動画編集本の選び方とおすすめの本をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇動画編集の本の選び方
- 自分が利用するソフトが対応しているか
- いつ出版された本なのか
- 自分に適した難易度の解説か
◇動画編集を学ぶためにおすすめの本8選
- 新版 映像制作ハンドブック
- 図解だからわかりやすい映像編集の教科書
- 仕事に使える動画術 成功例に学ぶYouTube活用とオリジナル動画作成法
- 改訂 Youtube 成功の実践法則60
- AviUtl 動画編集 実践ガイドブック
- プロが教える!Premiere Proデジタル映像編集講座 CC対応
- プロが教える! iPhone 動画撮影 & iMovie 編集講座
- DAVINCI RESOLVE デジタル映像編集 パーフェクトマニュアル
ぜひこの記事を参考にして、本を使った動画編集の勉強を始めてみましょう!