プログラミングブームの影響もあり、独学でプログラミングを学ぼうとしているけれど、
「本当に自分だけでできるのか不安…。」
「そもそもプログラミングを独学で学ぶことは良いの?悪いの?」
といった疑問や不安が出てきますよね。
そこで今回は、
- 独学でプログラミングを学ぶメリット&デメリット
- 独学を避けるべき人のパターン
- プログラミングを独学で学ぶ方法
などをわかりやすく紹介・解説していきますよ。
独学でプログラミングを学ぶことは決して簡単ではないので、ぜひこの記事を最後まで読んで自分に合った勉強法を見つけてみましょう!
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Contents
プログラミングの独学は無理ではないが難しい。
プログラミングの独学は決して無理ではありませんが、初心者が学ぶには難易度が高いです。
前提条件として、どのくらいの方がプログラミングの独学を選んでいるのか、どのくらいの方が挫折を経験しているのか、定量的な分析データを基に知っておきましょう。
初心者ほどプログラミングの独学を選びがち
出典:侍エンジニアブログ
プログラミングスクール『侍エンジニア塾』の調査によると、プログラミングの学習方法に『独学』を選んだ割合は、最多の58.3%でした。
続いて学校や企業研修が並び、プログラミングスクールを選んだ方は7%でした。プログラミングの独学が無理とは言い切れません。
プログラミングの挫折率は87.5%
出典:侍エンジニアブログ
同じく『侍エンジニア塾』の調査によると、プログラミング学習に挫折や行き詰まりを感じた割合は87.5%も・・・。
プログラミングの独学による挫折が多い
出典:侍エンジニアブログ
挫折した理由を並べてみると、
- 不明点を聞ける環境に無かった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
など、独学を選ぶことによる挫折が多く感じました。
以上の結果も踏まえ、プログラミングの独学は決して無理ではありませんが、初心者が学ぶには難易度が高いです。
プログラミングの独学が難しい理由
プログラミングの独学に挫折する理由を簡単にご紹介しましたが、ここからはプログラミングの独学が難しい6つの理由をさらに細かくご紹介します。
- 教材選びや言語選び、順番から考える必要がある
- 詰まった時に質問や相談する環境がない
- プログラミングの成果物が作れない
- チーム開発を経験できない
- 自分の技術力を相対評価できない
- 就職やフリーランス活動に弱い
難しい①:教材選びや言語選び、順番から考える必要がある
まず1つ目のデメリットは、「教材・言語・学習の順番を考える必要がある」こと。
独学でプログラミングを学ぼうと思うと、まず最初に教材を選ばなければいけません。
Amazonなどで調べればわかりますが教材の数はかなり多く、どれが本当に役に立つおすすめの教材なのか判断することが難しいです。
それに加え自分が学ぶプログラミング言語も選ぶことも初心者の方には難しく、自分の目的に合った適切な言語を選ばなければ最終的な目標を達成できないこともあります。
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また教材や言語を選び終わったあとは、学習の順番を自分で考えることも必要になってきます。
学習の順番については、ある程度教材に沿って進めていけば大きく間違うことはありませんが、自分の目的への最短ルートを考えることは初心者の方には難しいです。
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難しい②:詰まった時に質問や相談する環境がない
2つ目のデメリットは、「学習が行き詰ったときに質問や相談ができない」こと。
未経験からプログラミングを学ぶとなると、
- 自分がどこを間違っているのかがわからない
- ミスを解決する手段がない
などのスキル不足を実感する場面が多くあります。
プログラミングスクールであればそんなときに講師やメンターに質問・相談をしてすぐに解決できますが、独学の場合は解決すること自体が困難です。
そのため、行き詰った時の解決方法としてはインターネット上で質問をすることがメインになり、正確かわからない情報・解決に時間がかかる方法に頼って勉強することになってしまうんです。
難しい③:プログラミングの成果物が作れない
次に3つ目のデメリットは、「なかなか成果物が作れない」こと。
プログラミングにおける成果物とは、
- アプリ
- ウェブサイト
- 製品やサービス
といった、自分が学習したことをアウトプットしたもののこと。
プログラミングスクールに通っていれば、成果物を作るまでの道のりが明確になっている専用のカリキュラムに沿って学習を進めていくので、決まった期間勉強すれば成果物は作れるようになります。
しかし独学でプログラミングを学んでいるとどうしても学習(インプット)に重点を置きがちになってしまい、成果物を作るタイミングや作り方がわからないといったケースが多いんです。
自分が作った成果物はポートフォリオとなり、将来の就職や転職活動にも役立つので成果物が作りにくいというのは独学のデメリットといえます。
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難しい④:チーム開発を経験できない
次に4つ目のデメリットは、「チーム開発を経験できない」こと。
実はエンジニアの仕事というのは、チームでの開発がメインで個人で開発することはほとんどないんです。
そのため独学で勉強している限りはチームでの開発ができず、いざ実際の現場に行ったときに初経験の出来事が多くなり、本来の実力が発揮できなかったりチームでの開発のやり方を一から覚えなければいけなくなります。
また就職や転職前にチーム開発を経験しておくことで、より手の込んだ成果物をつくることができ、自信にもつながるのでチーム開発ができないことは独学の大きなデメリットなんです。
難しい⑤:自分の技術力を相対評価できない
次に5つ目のデメリットは、「自分の実力値を相対評価できない」こと。
プログラミングスクールに通っていれば周りの受講生との学習進捗や実力の比較が簡単にできますが、独学の場合は自分の実力は主観的な評価でしかすることができません。
そうなると実際に現場に行ったときに、
「自分はレベルが高いと思っていたのに思っていたよりできていなかった」
などのシチュエーションに出くわす可能性があり、モチベーションの低下にもつながります。
難しい⑥:就職やフリーランス活動に弱い
最後に6つ目のデメリットは、「就職やフリーランス活動に弱い」こと。
プログラミングスクールに比べると独学は成果物であるポートフォリオを作ることも難しいので、就職活動やフリーランスでの案件獲得が困難になります。
また独学の場合はプログラミングスクールで受けられるような、
・履歴書作成サポート
・面接対策
・案件の探し方
といったことも自分でやる必要があるので、難易度が高いだけでなく手間と時間も多くかかるんです。
プログラミングの独学で就職できるのか?未経験からの転職ステップを公開
プログラミングを独学で学ぶメリット
前章では独学のデメリットをご紹介してきましたが、独学でプログラミングを学ぶことにはメリットも少なからず存在します。
そこでこの章では、独学でプログラミングを学ぶメリットを3つご紹介していきます。
- 教材費以外の料金がかからない
- 自分で調べて解決する力が身に付く
- プログラミング学習の自由度が高い
メリットとデメリットを見比べて、独学が自分に合っているかどうかを見極めてみましょう。
良い①:教材費以外の料金がかからない
まず1つ目のメリットは、「教材費以外の料金がかからない」こと。
独学でプログラミング学習を始めようとしている方のなかには、プログラミングスクールの高い受講料がネックで独学にしたい、という方も多いと思います。
実際にプログラミングスクールは毎月10万円程度かかることが多いため、教材費だけでプログラミングが学べるのは独学の大きなメリットといえますね。
【安い順】プログラミングスクールの料金比較表と費用相場【コスパが高いのは?】
良い②:自分で調べて解決する力が身に付く
次に2つ目のメリットは、「自分で調べて解決する力が身に付く」こと。
デメリットでもご紹介しましたが、独学で学ぶ場合は質問や相談事項を自分で解決する力が必要になります。
それは裏を返せば自己解決能力の向上につながり、プログラミングでも必須スキルである「問題解決力」に直結します。
そのため、実際に現場に行った際にも小さな問題であれば自分で調べて解決することができるので、即戦力になることも期待できますよ。
良い③:プログラミング学習の自由度が高い
最後に3つ目は、「学習の自由度が増す」こと。
プログラミングスクールのカリキュラムとは違い、独学の場合は学習することを自由に決めることができるため、自分が好きな勉強をとことん突き詰めて勉強することができます。
また自分の明確な目標が決まっていれば、その目標に向かって必要な勉強のみをすることができることも大きなメリットですよ。
そうすることで得意分野や専門分野を見つけやすくなるため、働く際には周りよりも専門的な仕事を任される機会も増えるでしょう。
プログラミングの独学で挫折する3つのパターン
実は独学でのプログラミング学習は、向いている人と向いていない人がいるんです。
そこでこの章では、独学でプログラミングを学習することがおすすめできない3つのパターンについて紹介していきます。
- 挫折①:就職や転職目的の独学
- 挫折②:パソコン操作が苦手な方の独学
- 挫折③:独学の理由がお金の節約
自分に当てはまっているかチェックしながら見てみてくださいね。
挫折①:就職や転職目的の独学
まず1つ目は、「就職や転職が目的」の場合。
というのも、就職や転職が成功するレベルのプログラミングスキルはハイレベルなもので、独学ではかなり難しいため。
また難易度が高いことから途中で挫折しやすいだけでなく、スキル習得に多くの時間をかける必要があるため、若さも重要なポイントである就職や転職には独学での学習はおすすめできないんです。
それに加え就職や転職のサポートなども受けらないことから、成功率も低いことが予想されます。
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挫折②:パソコン操作が苦手な方の独学
次に2つ目は、「パソコン操作が苦手」な場合。
そもそもプログラミング学習をする前にパソコンの操作が苦手だったり慣れていない方は環境設定に時間がかかってしまいます。
それに加え、プログラミングは英語を使う場面も多いのでパソコン自体にある程度詳しくないと独学のプログラミング学習はおすすめとはいえません。
挫折③:独学の理由がお金の節約
最後に3つ目は、「お金が理由で独学を選ぶ」場合。
というのも、プログラミングを独学で学ぶ理由が「スクールはお金がかかるから」であるのならば、消去法で独学を選んでいることになるため。
プログラミングを独学で学ぶことはかなり大変なので、もともと独学で学ぶという強い決意がないと難しいですよ。
しかし現在では、年齢などの条件付きですが無料のプログラミングスクールもあるので、お金をかけずにスクールに通いたい方はぜひ活用してみてください。
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プログラミングの独学方法(案件獲得までの流れ)
この章では、プログラミングを独学で勉強して案件獲得を実現する方法を5つのステップに分けて紹介していきます。
プログラミング未経験で独学の勉強を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 手順①:プログラミングを学ぶ目的や目標を決める
- 手順②:プログラミング言語や学習教材を決める
- 手順③:3ヶ月を目標に教材を学んでいく
- 手順④:追加3ヶ月を目標にオリジナルサービスを作る
- 手順⑤:クラウドソーシングサイトに登録して案件を探す
手順①:プログラミングを学ぶ目的や目標を決める
まず最初は、「プログラミングを学ぶ目的や目標を決める」ことです。
独学の勉強では、学習内容よりも継続して勉強することの方が難しいといっても過言ではないです。
そのため、勉強を始める前には必ずプログラミングを学ぶ目的や目標を決めるようにして、やる気を継続できるような環境づくりをしましょう。
決める目的や目標は人それぞれですが、
- アプリを作って世の中をさらに便利にする
- 有名IT企業に就職して、年収1,000万になる
- 世界的に有名なゲームをつくる
といったように、ある程度具体性のある目的・目標を設定するのがおすすめですよ。
手順②:プログラミング言語や学習教材を決める
目的や目標を決めた後は、「プログラム言語や学習教材を決める」ことが必須です。
記事上部でも少し触れましたが、世の中には多くのプログラミング学習教材があります。
そのため、レビューのチェックや試し読みなどをして自分にぴったりの教材を慎重に選ぶことが大事ですよ。
またプログラミング言語は現在200種類以上あるので、自分が決めた目標を達成できるような言語を選ぶことも重要です。
具体的には、
- Java:万能型でWEBページやアプリなど、幅広いジャンルをカバー
- Ruby:多くのサービスに利用されており、TwitterやCOOKPADもこの言語
- Python:海外で多く利用されており、少なく簡潔にコードを記述することができる
といったようにそれぞれに異なる特徴があるので、ぜひ言語ごとの特性を調べてみてくださいね。
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手順③:3ヶ月を目標に教材を学んでいく
教材や言語を決めた後は、「3ヶ月を目標に教材を学んでいく」ことを意識しましょう。
プログラミングスクールでも、3ヶ月程度でエンジニアになることができるカリキュラムが多いため、スクールと同じようなペースで学習すれば独学でも3ヶ月でハイレベルなスキルが身に付くことを期待できます。
また独学で難しい「継続力」の面でも、ひとまず3ヶ月勉強し続けることができればその後のやる気にもつながるので、最初の3ヶ月は絶対に学習を継続するようにしましょう。
おすすめ学習サイトProgateを以下で紹介しています。
【初心者必読】Progate使い方ガイド!おすすめ言語と学ぶ順番を解説【ロードマップ付き】
手順④:追加3ヶ月を目標にオリジナルサービスを作る
3ヶ月の学習の後は、「次の3ヶ月でオリジナルサービスを作る」ようにしましょう。
こちらもスクールと似たような学習の進め方になるのですが、ある程度のレベルまでのインプットが終わったらオリジナルサービスを作ることによるアウトプットを行うことでさらなるレベルアップを期待できます。
また応用力も身に付くので、ぜひこの段階でオリジナルサービスをつくってみてください。
独学の場合は、
- 機能がシンプルなもの
- インターネット上で答え合わせができるもの
といったように難しすぎないサービスを作ることを意識するのも大事ですよ。
おすすめ学習サイトUdemyを以下で紹介しています。
【保存版】Udemyプログラミングおすすめ講座8選!初心者向け勉強法と評判を解説!
手順⑤:クラウドソーシングサイトに登録して案件を探す
オリジナルサービスをつくった後は、「クラウドソーシングサイトに登録して案件を探す」ようにしましょう。
オリジナルサービスがつくれるレベルというのは、実際にエンジニアとしてお金を稼げるレベルと同等なので、この段階でクラウドソーシングサイトに登録してみましょう。
クラウドソーシングとは企業や個人が外部に仕事を委託する業務形態のことで、フリーランスの第一歩として使うことができますよ。
クラウドソーシングサイトの中でもとくに案件数が多いのが「クラウドワークス」というサイトで、エンジニアの案件では2020年9月現在で約600件もの案件が掲載されていますよ。
独学が面倒な方は、プログラミングスクールがおすすめ
この記事を通して独学のプログラミング学習について詳しく知って「やっぱり独学は面倒だからプログラミングスクールに通おうかな」といった風に思っている方もいるでしょう。
そこでこの章では、独学にはないプログラミングスクールの特徴を3つご紹介していきます。
- 圧倒的に時間が短縮できる
- 学習環境(質疑応答など)が優れている
- 就職や転職サポートも付いている
圧倒的に時間が短縮できる
まず1つ目の特徴は、「圧倒的に時間が短縮できる」こと。
というのも独学の場合は教材選びや言語選び、PCの環境設定など、勉強を始めるまでにかかる時間が多いですよね。
しかしプログラミングスクールの場合はそれらすべてがあらかじめ用意されており、なにより信頼できるので、時間が短縮できるだけでなく安心感も段違いですよ。
学習環境(質疑応答など)が優れている
次に2つ目の特徴は、「学習環境が優れている」こと。
記事上部でも少し触れましたが、プログラミングスクールに通うことで質問や相談などを講師やメンターへ簡単にすることができるため、効率よくプログラミングの勉強ができるんです。
また周りに自分と似たような仲間がいることで、競争心が生まれて学習スピードが上がることも期待できるんです。
それに加え、プログラミングスクールではオンライン上での質問ができるサポートが整っていることが多いため、家での学習も捗りますよ。
就職や転職サポートも付いている
最後に3つ目の特徴は、「転職や就職サポートも付いている」こと。
就職や転職が目的の場合はとくにプログラミングスクールに通うことがおすすめです。
というのも就職/転職に特化したプログラミングスクールには、
- 履歴書作成や面接のサポート
- キャリアアドバイザーによる自分に合った就職/転職先の紹介
- クオリティの高いポートフォリオの作成
といったように就職/転職に有利な条件がたくさんあるため。
少しでも興味がある方は、一度無料体験や無料カウンセリングを受講してみることをお勧めします!
【2021最新版】プログラミングスクール徹底比較!おすすめ教室と選び方のすべて
まとめ
今回は独学でプログラミングを学ぶことについて紹介・解説して来ましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、独学のメリット・デメリットと独学で勉強から案件獲得するまでの道のりをまとめます。
◇独学でプログラミングを学ぶデメリット
- 教材選びや言語選び、順番から考える必要がある
- 詰まった時に質問や相談する環境がない
- なかなか成果物が作れない
- チーム開発を経験できない
- 自分の実力値を相対評価できない
- 就職やフリーランス活動に弱い
◇独学でプログラミングを学ぶメリット
- 教材費以外の料金がかからない
- 自分で調べて解決する力が身に付く
- 学習の自由度が増す
◇独学で勉強から案件獲得するまでの道のり
- プログラミングを学ぶ目的や目標を決める
- プログラミング言語や学習教材を決める
- 3ヶ月を目標に教材を学んでいく
- 追加3ヶ月を目標にオリジナルサービスを作る
- クラウドソーシングサイトに登録して案件を探す
ぜひこの記事を参考に独学でプログラミングを学ぶことに詳しくなって、自分に最適な学習方法を選び、第一線で活躍するエンジニアになりましょう!
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